おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2022.05.12column

締め切り間近!5月22日講演と鼎談「日本に映画を持ち込んだ男たち~荒木和一、稲畑勝太郎、河浦謙一~」

今朝の朝日新聞と京都新聞に22日に開催するイベントの案内記事が載りました。より詳しい内容につきましては、こちらをご覧いただければと思いますが、念のためチラシ両面を再掲します。

日本映画研究者の方も多く参加して下さり、充実した顔ぶれです。今、国立映画アーカイブで「発掘された映画たち2022」が内容豊かに上映されていますが、その中のプログラム「荒木和一/横田永之助コレクション」もその一つ。既に5月8日分は上映を終え、次は17日18時から上映されます。それぞれの回の上映前に入江さんが解説され、上映後に8日は武部さん、17日は長谷さんが解説で登壇されます。8日に大役を終えた武部さんは「22日に向けてブラッシュアップします」と仰っていますので、乞うご期待‼これまで公にしていなかった資料も披露して下さるそうなので、期待値がより一層高まりますね。

“東 龍造”の筆名で初めて書かれた武部さんの小説『フェイドアウト 日本に映画を持ち込んだ男、荒木和一』を読むと、どうしても文字で描かれる荒木さんの顔が武部さんのお顔に置き換わってしまうくらい武部さんの思い入れが強くて。本当の荒木和一さんのお顔はチラシにも載っていますが、8日と17日に国立映画アーカイブで上映の荒木和一の動画のほか、8日新たに武部さんが受け取られた8ミリ映像でもご覧いただけることに(下はそのフィルムをスキャナーで読み取っている様子)。

長谷さんからは、ルイ・リュミエール『列車の到着』、コンスタン・ジレル『名古屋駅の列車の到着』、参列した稲畑が映っている『横田永之助夫人の葬儀』という貴重な映像を見せていただきます。入江さんからは、早稲田大学演劇博物館のご協力で、河浦謙一が経営した吉澤商店製作の映画で現存する数少ない例として『櫻田血染ノ雪』(1909年)を見せてもらうほか、吉澤商店によって撮影された『小林富次郎葬儀』(明治43年、重要文化財)も見せていただきます。他にも吉澤商店の錦絵、幻燈や映写機の定価表などの展示に協力してくださいます。

日本映画のあけぼの時に活躍した3人の先駆者について、それぞれの研究者が一堂に会して話し合うのはおそらく初めてのことで、画期的な取り組みです。武部さん、長谷さん、入江さんの熱いトークと貴重な映像を、聞いて、見て、楽しい時間になること間違いなし‼ 

幸いにして定員締め切り間近です。ご予約はお急ぎください‼

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