おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.09.26column

充実の9月振り返り①「おとな京都!秋のスケッチ旅」「8㎜現像ワークショップ」ほか

連れ合いは、今日も芸大で授業をしましたが、私は久しぶりの休日をいただきました。特に中旬はイベントが続き、準備なども含め目まぐるしい日々を過ごしました。先月のイベントごとのブログ掲載もなかなか思うようにできずにいますが、とりあえず9月を振り返ってみようと思います。

1日は15時~17時半、「地域映像アーカイブ2016 in 京都・公開研究会」を開催。

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新潟、愛知、兵庫、京都など広範囲の研究者が集い、地域映像アーカイブについて研究発表とディスカッションが行われました。いずれこの会の報告は立命館大学准教授の北村順生さんからしていただくと思いますので、しばらくお待ちくださいませ。写真は、新潟大学教授の原田健一さんが、新潟での事例を指し示しながら発表されている様子です。

スクリーン真下に正面を向いて座っておられるのがもう一人の発表者・東海大学教授の水島久光さん。多くの人が研究会に参加されると見込んで、この日から小型映画研究家飯田定信さんのコレクション「パテ・ベビーと小型映画機材」展を始めたのですが、水島先生自身が調査の過程からパテ・ベビーについても造詣が深く、展示を興味深そうにご覧いただきました。企画展初日からたくさんの方に見ていただけて、幸先良いスタートとなりました。

3日には、関西テレビ「おとな京都!秋のスケッチ旅」の取材。10日(土)15~16時にオンエアーされた特別番組で、取材の様子は5日付け新着情報で書きました。今日漸くその録画を見ました。ほとんど番組内容についてお聞きしていなかったので、番組を見て初めてミュージアムで4人の絵心芸人さんが描かれた絵の内容がわかりました。

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青いシャツを着た銀シャリの橋本直さんのチームのこの画伯4人は、よほど東山区清水のステーキハウス芦屋の女将さんの印象が強かったのでしょう。傍目に見ていて見取り図のりりーさんが描いた着物姿の女性が良くわからなかったのですが、番組を見たら女将さんそっくり。りりーさんは美術の教員免許を持っておられるそうです。そして、早書きが得意なギャグ漫画家の和田ラヂヲさんが、ミュージアムでフィルムに描かれた「YMCA」のアニメを、おもちゃ映写機にかけて映写した「和田ラヂヲのパラパラ映画ショー」も映っていました。このフィルムは和田さんが「どうぞ使ってください」と言ってくださったので、ミュージアムで、いつでもご覧になれます。

嵐山からCOWCOWの多田さんが率いる3人(COWCOWの善しさん、南海キャンディーズのしずちゃん、ミサイルマンの岩部さん)のチームも同じように、京都市内を散策し、スケッチをされていたのだと知りました。7人とも絵が上手なのを見込まれての出演。これらの作品は、10月13~16日に開催される京都国際映画祭のアート部門で展示されるそうです。どうぞお楽しみに‼

私としては、銀シャリの相方のお名前が鰻さん(上掲写真右から3人目)だと知り、しかも本名とわかって俄然興味が湧きました。常日頃地名だけでなく、個性的な姓に関心があり、珍しい姓の人と出会うと、つい話しかけてしまいます。いつか「ミュージアムで出会った変わった苗字の人大集合」をやりたいと思っています。その時、鰻さん参加してくださらないかしら?

そして、6日に行われた京都国際映画祭の記者会見で発表した、小津安二郎監督初期の喜劇映画『突貫小僧』のほぼ完全なフィルム発見の話題は、すぐさま国内外に発信されて、大きな反響がありました。さすが「世界の小津安二郎」です。

若手研究者による興味深いワークショップもありました。10日と昨日25日に開催した「8㎜フィルム撮影→現像ワークショップ」です。内容につきましては、主催した郷田真理子さんと石川亮さんにレポートをお願いしていますので、もうしばらくお待ちくださいませ。1日目の様子は9月22日付けで書きました。25日は幸い雨の心配がなさそうだったので、現像の作業は裏庭で実施。

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10日にカメラを持ち帰り、それぞれ撮影し、いよいよ現像です。石川さんから説明を受け、2グループに分かれて1組ずつ開始。

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暗室の代わりに、ダークバッグを用います。カセットと現像タンクをダークバッグの中に入れて、手探りでカセットからフィルムを取り出してボトルの中に入れ、蓋を閉めます。

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ゴム手袋をして、手順通りに現像開始。前浴、第一現像、水洗、脱銀・漂白、水洗、第二露光 、第二現像、水洗、定着、流水水洗、巻取り、後処理、巻取り、乾燥と多くのプロセスを経て、約5時間がかりで1本のフィルムの現像が終わりました。以下作業途中の写真を2、3枚。

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 写真は第一現像が終わり、水洗した後のフィルム。この後、屋外で太陽光にさらして第二露光。

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第二現像が終わり、化粧パフで拭き取りながら、乳剤面を外側にしてリールに巻き取ります。多くの場面で現像タンクをタオルでくるんで揺すって、タンク内攪拌をする必要がありますので、この家族のように誰かサポートする人がいれば、 作業もしやすいですね。

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そして、最後のプロセス。フィルムがくっ付かないように気をつけながら、干します。乾燥すればリールに巻いて、完成。

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いよいよ作品上映会。見学者も入れて28人が、ワクワクする瞬間を待ちました。ここで作業の様子を掲載した一家のタイトルは『妹の誕生日』。手作りケーキを作ってお祝いをした映像でした。家の中でもちゃんと撮れていました。他には、パペット人形と実写を組み合わせた作品、多重露光を試みた作品などそれぞれ趣向を凝らした8㎜映像が大きなスクリーン上で動き出しました。同時にデジタルカメラで記録して、メモリーカードに保存。朝11時から開始した現像ワークショップは、19時に無事終了しました。

参加した皆様、そして講師とスタッフの皆様、長丁場どうもお疲れさまでした。参加者の中には、これを機に関心をさらに深められた方もおられるようです。デジタルで簡単に撮れて、直ぐに見られる世界もあれば、手間暇をかけて自分の作品の完成を待つアナログな世界もあります。どちらが良いかではなく、どちらもある世界の方が豊かですね。

 

 

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