おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.09.30column

第1回「桂花団治の『咄して観よかぃ』」盛会のうちに終了

たくさんのお客さまにお越しいただいて、無事第1回桂花團治の「咄して観よかぃ」を昨夜無事に終えました。

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お客さまの中には25年前、お店が京都三条会商店街にあったころ林さんにチンドンをして貰ったことがあるという方もおられ、久しぶりの再会をされていました。色んなメディアが発達した今日ではチンドンの出番もかつてほど多くはないでしょうが、林さんの「竿竹売り」「おでん売り」「物産飴売り」などの実演を聞いていると「良いもんだなぁ」と思います。無くならないで欲しい大衆文化です。会場には、チンドン一座の歌手の青木美香子さん、アコーディオン担当の仮屋崎郁子さんもお見えでした。引き継ぐ若い人がおられることは心強い限りです。

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開演前のひととき。左から青木美香子さん、桂花團治さん、私、林幸治郎さん、仮屋崎郁子さん。林さんの格好良いいでたちに期待感が益々高まります。この後、花團治師匠も着物に着替えられ、プロのお顔に。嬉しそうに手に持つタイ焼きは、林さんがミュージアム近くの京都三条会商店街で買ってきてくださったもの。「買い物しながら、ちょっと話すだけで、どんな店かすぐ分かる」と林さん。さすが日本一を何度も勝ち取ったチンドン屋さんの見極め。

DSC02501A - コピー林さんはとても勉強熱心、探求心も旺盛なので、いろんなことを面白おかしくお話しいただき、笑いの中からも、学ぶことが多かったです。

司会進行も務められた花團治師匠の語りの世界も素晴らしかったです。「蝦蟇の油」の実演、さすがのひとことです。声に力がありました。狂言を学ばれていて、その成果が反映されているのでしょう。笑い声があちこちから聞かれ、皆さん大いに楽しんでくださいました。テーマに合わせて所蔵する映像をいくつもご覧いただいたこともあり時間がオーバーし、終演は21時と遅くなりましたが、帰りに口々に「良かった!」とお声かけくださいました。ずっと落語会をやりたいと願っていたことが、やさしい花團治師匠と林幸治郎さんのおかげで実現し、感無量です。このシリーズは6回開催予定で、次回は11月10日19時。花團治師匠のお相手をしてくださるのは講談師の玉田玉秀斎さんです。ぜひ皆さま、今のうちから手帳にメモをして、お運びくださいませ。

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