おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2017.11.15column

今日の嬉しいこと、三つ

今日は寒いとは言え、青空が広がって気持ちのいい一日でした。朝のNHKでは、京都嵯峨嵐山にある天龍寺の紅葉が生中継されていて、黄色や赤色の木々の装いが池に映り、とてもきれいでした。ミュージアムを構える前は、決まって「木津川の地名を歩く会」の仲間たちと紅葉見物に出掛けたものですが、今はそんな時間的余裕もなく…。拠点を構えるということは、いろんなことを断念せざるを得ないというわけで。

紅葉を横目にミュージアムに籠って、チマチマなすべきことをこなしていましたが、そんな中でも今日は嬉しいことが3つありました。

最初は、福島県立福島東高校の女子生徒4人の仲良しさんが見学に来てくださったこと。熱心に拙い説明を聞いてくださいました。2011年あの大震災とおぞましい原発事故があった翌年7月、どうしても見たいと思って、相馬野馬追を見に行った時の話をしました。その時のことは私のブログにも書きましたが、相馬中村藩と私の故郷、越中砺波郡は、天明3(1783)年の飢饉の頃から交流があったことを知り、原発事故が原因で苦しんでいる人々のことが決してよそ事に思えなかったのです。飢饉後の相馬地方でも多くの人が亡くなり、開墾の為に砺波からたくさんの人が移住しました。

原発事故問題で今もなお、多くの人が苦しんで、辛い思いをしておられるのに、政府のやり方はまるで原発事故がなかったかのよう。目先の利益の為に原発商売をますます盛んにしようというやり方には納得がいきません。彼女らに「この国が、まっとうな国になるようしっかり頑張ってね」と声をかけながら見送りました。

二番目は、22~26日に展示する岡本忠成さんの『おこんじょうるり』と川本喜八郎さんの『死者の書』のアニメーションを製作した㈱桜映画社さんが、ホームページにお知らせを書いてくださったこと。こちらをご覧ください。「先ずは作品を知ってもらうことが大切だから」と応援してくださっています。とても嬉しいです

人形アニメのレジェンドたちA - コピー

 私自身、ミュージアムを構えるまで余り映画に関係ない人生を送ってきましたので、映画に関する知識が乏しく勉強中の身ですが、昨日訪ねてきてくださった連れ合いの教え子も、その奥さまも桜映画社縁の仕事をされていると知り、びっくりしています。何というタイミングで来館いただいたのでしょう!そこで、慌てて桜映画社のホームページをクリックしてみて、掲載していただいていることを確認し、今頃感激しているのです。

桜映画社さんのホームページで「歩んできた道」を拝見すると、素晴らしい作品をたくさん作っておられることが一目瞭然。今回の展示に関して言えば、1982(昭和57)年に『おこんじょうるり』が製作(他社との共同製作)され、キネマ旬報第1位、毎日映画コンクールでも「大藤信郎賞」に輝いています。また、2006(平成18)年に製作された長編人形アニメーション映画『死者の書』は、岩波ホールをはじめ全国、海外18か国で上映されました。この作品はザグレブ国際アニメーション映画祭審査員特別栄誉賞に輝いています。

ホームページでお知らせを書いてくださった方の文章を拝借すれば「人形アニメーションの先駆者・持永只仁氏から、岡本忠成、川本喜八郎両氏へ受け継がれた系譜をたどりながら、スクリーンで躍動した人形たちに出会える貴重な機会です」。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

なお、人形アニメ―ションの先駆者・持永さんの『少年と子だぬき』と岡本さんの『おこんじょうるり』、川本喜八郎さんの『死者の書』の人形は、いよいよ18日午後に東京から届き、東京工芸大学助教細川晋先生に飾り付けをしてもらいます。その様子を遠くから見て人形アニメの勉強をされるのも良いかなぁと思い、見学者を募っています。希望者はご連絡ください。なお、18日は正午で通常見学を終了します。悪しからずご了承くださいませ。

そして三番目は、先日ご紹介した関西ウォーカーの編集部さんからの問い合わせ。

IMG_20171025_000110月24日発売号の2017年21号で紹介していただいた記事を、インドネシアとフィリピンの言語に翻訳をして、現地の日本観光紹介サイトで紹介したいが如何でしょうか?というもの。願ってもないことなので、上ずった声で、はしゃいだまま「どうぞ、どうぞ。よろしくお願いします‼」と返事しました。「これから記事を書いて準備するので、掲載は約1か月後」だそうです。私にとっては、嬉しいクリスマスプレゼントのようなもの。すっごく嬉しいです。こうした取り組みは10月にスタートしたばかりだそうですから、良いタイミングで取材していただき、雑誌に掲載していただけたと、幸運に小躍りしています。

以上の3つの嬉しさをホッカイロにして、今から展示の用意を続けます。

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