おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.11.20column

京都最後の幻燈師・歌川都司春の孫、山田哲寛さんの訃報

昨日昼に、親しくしている錦影絵池田組を引いる池田光惠・大阪芸術大学教授から哀しい知らせが届きました。

一週間前の11月13日(月)に、京都で最後の幻燈師・歌川都司春(本名・山田健蔵)さんのお孫さんにあたる山田哲寛さんが逝去されました。ミュージアムが開館直後にもご夫妻でいらしてくださいましたが、はっきりとお付き合いが始まったのは、今年4月9日のこと。池田先生と池田組所属の大阪芸大生と一緒に、錦影絵について聞きとりをした時のことです。

DSC00483 (3)病を抱えておられて、その体調が良い時を選んで聞き取り調査をさせていただきました。その時の様子は、こちらで書きました。お読みいただければ幸いに存じます。

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前掲ブログにも書いた7月2日の錦影絵上演とワークショップの様子です。手前机の右端に座っておられるのが山田哲寛さんです。とてもお優しくて、池田先生や学生さんたちが、こうして錦影絵のことを伝えようと一生懸命取り組んでおられることを心から喜んでおられました。

DSC01386 - コピー

上演だけを見て帰られる方もおられましたが、その後引き続いて開催したワークショップの参加者のみなさんとの集合写真。この日の催しは好評で、申し込みが予定を大幅に超過したため入場をお断りせざるを得ませんでした。 大勢の人々が関心を寄せてくださった様子をご自分の目で確認されて、感慨も一入だったのではないでしょうか。大人も子どもも目を輝かせて、楽しい会でした。

DSC02747 (2) - コピーこれは、10月15日京都国際映画祭のプログラムで錦影絵の上演をした時の一コマ。マイクを手に、どのように演ずるのか解説をしているのが池田先生。場所は大江能楽堂です。伝統ある建物の能舞台で、学生さんたちは伝統芸能の錦影絵を披露して下さいました。

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それをご覧になっている山田哲寛さんご夫妻。池田先生は「大江能楽堂公演へは、かなりご無理をなさってお越しくださったのだと思います。絶句!(東京の国立劇場は、楽しみにしていらしたのに、直前に体調不良ということでご覧頂けてません)。氏の錦影絵に対する思いを痛いほど感じ、言葉もでません。今、「錦影絵池田組」の公演にいらした時の嬉しそうな氏のお顔を思い出して、このメールを書いています。

 山田哲寛様のご冥福を心よりお祈りいたします」と綴っておられます。

そのメールを書き写しながら、私の目もゆらゆら画面が揺れています。本当に腰が低く、優しく、穏やかな紳士でした。いつも傍に付き添っておられた奥さまの胸中を察すると心が痛みます。

池田先生と、常日頃から「錦影絵について資料調査など進めなければいけませんね」と話していたので、大きな拠り所をなくし、途方に暮れています。でも、いただいたご縁にこたえるためにも、少しずつでも錦影絵についてこれからも進めて行きたいと思っています。

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます

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