おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2019.02.08column

立命館大学国際平和ミュージアムで、「京都ニュース」が見られます

立命館大学国際平和ミュージアムで、2019年2月9日から3月24日まで、第121回ミニ企画展示「京都青春時代」パート3「学生と運動の風景」が開催されます。

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その会場で見ていただくための、1968~69年の学生生活を撮影した映像が「京都ニュース」の中にないか、という問い合わせがありました。

 「本展は、京都を舞台に学生の目線から時代をきりとるシリーズの第3回です。2012年度に開催した「京都青春時代 -学生と戦争の風景-」では、1940年代前半、戦争に駆り出される学生の葛藤し苦悩する姿に迫り、翌2013年度の「京都青春時代 パート2 -学生と高度経済成長の風景-」では、高度経済成長のもと社会の矛盾に反発しつつも青春を謳歌する、1969~70年頃の学生生活に焦点を当てました。第3回となる今回も前回につづき、今から50年前の1969年を中心に取り上げます。1960年代末の日本では、70年の大阪万博開催へむけて盛り上がる一方、ベトナム戦争反対、安保闘争、大学紛争など、人々がさまざまな「運動」を通じて声をあげ、社会を動かそうとしました。本展では、当時の立命館大学周辺や京都の街並の映像、学生運動で撒かれたビラ、週刊誌やマンガ雑誌、当時と現在の学生生活を比較したパネルなど、約30点の資料から、変容する時代の中で生きることに一生懸命だった若者たちの実像に迫ります。」という開催趣旨です。

立命館大学国際平和ミュージアムの同展のホームページは、こちら

そんな時代の学生たちの映像が、「京都ニュース」の中にあるのだろうか?

1968年から69年までの「京都ニュース」の映像は、京都市歴史資料館の公開DVDの中には、たった1号しかありません。同じ立命館大学アートリサーチセンターには、16mmフィルムが保管されているのですが、もちろんデジタル化はされていません。16mmでの上映は出来ないということで、一旦あきらめられたのですが、当館が16mmフィルムから簡易テレシネして、デジタル映像化するのはどうかと提案しました。

「京都ニュース」No.91~No.102までが該当映像です。これまでに調査した内容リストには、「若者たちの反逆」と呼ばれた時代、ベトナム戦争反対や大学紛争などの項目はありません。今から見れば、激動の時代ですが、その時代の学生たちの姿や生活を「京都ニュース」はどう捉えたのか、大変興味のあるところです。学園紛争や政治闘争も描かれていない「京都ニュース」も、一方では同じ時代の若者たちの姿を記録している筈です。

京都ニュース911968年1こどもを交通事故から守ろう 生活・教育
  2若がえる伝統産業

 産業

  3清潔なまちに 市政・生活
京都ニュース921968年1へき地の声みのる 市政・生活
  2トピックー動物園 生活
  3山林火災 防災
  4市民の予算決まる 市政
京都ニュース931968年1水害シーズンに備えて 防災
  2京都薪能 文化
  3南青年の家オープン 市政・福祉
  4ホームヘルパーの一日 市政・福祉
京都ニュース941968年1動き出した新山科浄水場 市政
  2こども市会…自治71周年記念 市政・教育
  3働く母と子のためにー保育所つくり 福祉
  4食品衛生監視員の一日 市政
京都ニュース951968年1自治70周年を迎えて 市政
  2盲人センター開く 福祉
  3リレー・カーニバル(西京極グラウンド スポーツ
  4救急隊員の一日 市政・防災
京都ニュース961968年1師走のまちから 生活
  2青年指導者の誕生 生活
  3公害調査員の一日 防災
京都ニュース971969年1火事のないまちに―消防出初式 防災
  2胸を張って―成人の日 生活
  3まちづくり進む 都市計画・景観
京都ニュース981969年1友情の灯ともる

 生活

  2伝統産業を守る人 産業
  3着々実る市民の声 生活
京都ニュース991969年1よいこにプレゼント 教育
  2計量検査員の一日 生活
  3まちのドーナッツ化に備えて 市政・都市計画
京都ニュース1001969年1こどもを危険から守ろう 教育・防災
  2夏にひろう スポーツ
  3日脳にとりくむ 市政・生活
京都ニュース1011969年1現代に生きる伝統産業 産業
  2秋こんにちは 文化・生活
  3理想のまち建設へ 都市計画・景観
京都ニュース1021969年1トピックス 日米市長及び商工会議所会議 富井市長訪米 市政・国際
  2トピックス 西京極トレーニングセンター、健康な体つくり スポーツ
  3トピックス 市政協力者表彰(来賓として蜷川知事) 市政
  4園芸指導員の一日 生活
  5「ごみの山」を公園に~淀、大江西部清掃工場建設工事 市政・都市計画

 「京都ニュース」も、1956年に施行された「京都市民憲章」の広報目的にはじまったもので、「わたしたち京都市民は、美しい町をきずきましょう」、「わたしたち京都市民は、清潔な環境をつくりましょう」、「わたしたち京都市民は、良い風習をそだてましょう」、「わたしたち京都市民は、文化財の愛護につとめましょう」、「わたしたち京都市民は、旅行者をあたたかくむかえましょう」という5つの目標です。文化ネタや市民生活、国際交流などのトピックも多く、月1の間隔で製作され、上映されてきましたが、この頃になると、映画館観客の動員数は下降線をたどり、映画は斜陽産業と呼ばれだした時期です。35mmフィルムでの撮影費用の高騰や閉館が相次いだ映画館での上映に意味があるのか? 年5~6号に減らし、取材内容にもきっと見直しの時期に入ったのではないかと推察されます。だから、市政報告が主で、学生運動や政治闘争ネタは全くありません。

今回、国際平和ミュージアムでは、「京都ニュース91号—1、こどもを交通事故から守ろう 、92号―4、市民の予算決まる、93号—3、公害調査員の一日、 97号—2、胸を張って―成人の日、 3、まちづくり進む」を観賞していただくそうです。テーマに添った映像が提供できたのかは少し心配ですが、それでも同じ時代を描いています。

なお、この時期の映像は、シネマスコープで、画面が横長になっています。正確には、2.35:1画面比率ですが、撮影時にアナモフィック・レンズで縦長に圧縮された画面になっていました。それらを修正しながら、これらの「京都ニュース」も少しずつホームページで紹介して行きたいと思います。お楽しみに。

 

 

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