おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2020.09.24column

ようこそ、遊佐かずしげ先生‼

昨日、Facebookでつながっているアニメーション作家の遊佐かずしげ先生が来館。「うわっ、本物だ‼」とミーハーの私はもう有頂天。昨年3月23日~4月7日伊藤有壱先生と教え子の東京藝大大学院映像研究科アニメーション専攻立体ゼミ修了生有志の方々による「ストップモーション アニミズム展 in KYOTO 」をした折りに、遊佐先生は4月1日京都精華大学の辞令交付式・入学式のため京都入りされたのですが、あいにく当館の休館日と重なっていたことから、展示と作品上映を見ていただくことができませんでした。

たいてい休館日もミュージアムで仕事をしていますので、「お声がけいただければ、開けましたのに。お会いできず残念でした」とメールして以来、ずっとお越しいただける時を心待ちしておりました。それが、いよいよ叶ったのですから「ヤッホー」と叫びたい気分。「これも見てください、あれも見てください」と声かけをして、はしゃいでしまいました。

因みに令和元年初日の昨年4月1日は、伊藤先生のお知り合いだという「タケダタビ屋」小笠原さんのご案内で、映画『ぼくの好きな先生』の前田 哲監督が訪ねて来て下さり、面白い話を聞かせてもらいました。ここに遊佐先生もご一緒だったら、もっと話に花が咲いただろうと思うと、なおさら残念に思ったものでした。

さて、その展示物に対し、先生は昔から立体写真がお好きだったようで、19世紀のステレオスコープやステレオビューワーを覗いて楽しんで下さいました。写真の戦後親しまれたプラスチック製ビューワーには、懐かしさを覚えておられたようです。

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遊佐先生jpg今展示している紙フィルムと映写機、それに同期して楽しむためのレコードにも興味を示して下さいました。先生の背後のガラスケース内には「錦影絵」の風呂と呼ばれる和製幻燈機とガラス種板を展示しています。「百聞は一見に如かず」と錦影絵がどのようなものか、錦影繪池田組公演のダイジェスト版をご覧にいれたら、「よくできているなぁ」と感心しきり。元祖日本のアニメーションです。

そして、とりわけ興味を示されたのは、ムービーレコード。以前公開した動画はこちらにも載せていますので、ご覧下さい。とっても可愛らしいアニメーションと音楽が楽しめる玩具です。

この後京都精華大学に向かわれるため時間もなく、戦前のアニメーションなどはご覧いただけなかったのですが、「また来ます」と仰ってくださったので、アニメーションに疎い私どもに力を貸して下さいとお願いしました。東京から毎週京都に通っておられますので、いつか機会があれば、子ども達向けのアニメーションのワークショップができたら良いなぁと早速夢を見ています。

120037046_812871776210711_4561227467651820497_n時間がないと仰るのに、厚かましい私は色紙をおねだり。

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宝ものが、増えました!!!!!今日お見えになった女子学生さんたちが、早速飾っているたくさんの色紙の中から見つけて下さいました。とっても有名なキャラクターたちですものね、一瞬にして目に飛び込んできます‼

改めて、遊佐かずしげ先生。2D・3D・クレイアニメの作家、映像監督、演出家、イラストレーターとしてだけでなく、京都精華大学マンガ学部アニメーション学科教授としてもご活躍。主な作品に『うる星やつら』『まんが日本昔ばなし』『タッチ:背番号のないエース』そしてここに描かれた『ムーミン』。NHK『みんなのうた』『チコちゃんに叱られる』『にほんごであそぼ』『ピタゴラスイッチ』『おじゃ丸』や、映画『ペコロスの母に会いに行く』オープニングを手掛けるなど幅広くご活躍です。

昨日の遊佐先生Facebookに「歴史的な機材や玩具がいっぱいで建物全部がまさにおもちゃ箱。映画ファンなら行くべし!!!」と書いて下さったことも、とっても嬉しいです。出会いに感謝!!!!! 先生、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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