おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.01.21column

姉手作り2代目暖簾のお披露目

きょう、富山にいる姉に頼んでいた2代目手作り暖簾が届きました‼早速お披露目。大寒の冬空の下ですが、パッと明るくなりました。新型コロナウイルスを撥ね除けて、明るい気持ちで6年目スタートです。

開館に際し、手先が器用な姉に依頼して同じ手回し映写機のマークをあしらった暖簾を作ってもらいましたが、日に焼けて、色褪せしていたので「作って欲しい」とおねだり。もう少し早く完成していたそうですが、「新年からの大雪で富山が大変な状況にあり、漸く送ることができた」と添えられた手紙にありました。

表具したり、染色したり、あるいは珍しい野菜を作ったりと多趣味で、長年保護司を勤める世話好きな姉は、私が小さい頃からのPTA的な存在で、困ったときの頼みの綱。今回も大いに助かりました。

写真にすると色味が違って見えますが、実際はもっと茜色。六葉茜染めのウールのスカーフも入っていました。媒染はミョウバンだそうです。きっと茜も育てているのでしょう。早速ふわりと羽織って、このブログを書いています。

丁度、姉の好きな展覧会が京都の岡崎にある細見美術館で開催中なのですが、新型コロナウイルス感染拡大中なので、気易く「観に来て」と誘うことができないのが惜しい。吉岡幸雄さん(1946-2020)は、京都で江戸時代から続く染色工房の五代目当主で染色史の研究者でした。

もうひとつ、「江里佐代子 截金の世界」も姉に観て貰いたかった展覧会。截金(きりかね)の人間国宝に認定された江里佐代子さん(1945-2007)のご主人である仏師・江里康慧先生からご案内をいただいて、私は初日に観にいってきました。

以前、京都迎賓館を見学したとき、初めて截金のことを知り、その美しさに心を奪われました。2012年祇園祭の時に、秦家の屏風祭でたまたま江里先生と同席し、その話を熱く語ってしまいました。それ以来のお付き合いです。

截金は、仏像や仏画を荘厳する技法でしたが、佐代子さんはそれにとどまらず、チラシに掲載されている「まり香盒」のように様々な工芸品にも取り組まれ、多くの美しい作品を残されました。新型コロナウイルスを恨めしく思いながらも、せっかくの機会ですので、こうした伝統技法があることをぜひご自分の目でご覧いただいて知って貰えたら、と願います。

 

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