おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.01.19column

京都新聞の夕刊記事から②

これは今日1月19日の京都新聞夕刊から。おもちゃ映画ミュージアムは、フレデリック・クレインス日文研教授が書かれている通りの底冷えがする京町家です。

ミュージアムに改装する時にお金がなくて、土間をコンクリートにしたままなので、尚更冷えます。土間のままだったら、もう少し暖かかったのかもしれませんが。教授の文章を読んで自分も試してみようと思い立ち、展示やイベントスペースにしているそのコンクリートの床に温度計を置いて計ってみました。10度でした。文章に「1月から2月の間、床面付近の温度は10度と12度の間で安定的に推移した」というのと合致しています。

昼夜を通してほとんど温度変化がない理由は「土壁」にあるとのこと。本瓦は関係ないのかしら?この築100年を経過したと思われる古い民家は、10年ほど放置されていました。屋根には分厚い土が本瓦の下に敷き詰められ、その重みもあったのか家全体が傾いていました。改装にあたって、最初に全ての瓦を降ろし、それぞれの柱を根接ぎして水平にし、土壁を塗り替え、幅1mの耐震壁を東西に1対で新たに拵え、屋根には土を置かずに新しい本瓦を葺き…と大変な改装作業でした。時間も人手も費用も吃驚するぐらい要しました。少しでも古民家を残したいという思いからでした。

改修はしても隙間がいっぱいあって、冬は暖房していても床からの冷えで寒く、夏は冷房していても暑いので、冬と夏の催しの時は、参加者に必ず「できるだけ暖かい(涼しい)服装でお越し下さい」と声かけをしています。フレデリック・クレインス教授の「それでも、京町家での暮らしは快適である。たとえ真冬でも」と環境と調和する知恵が詰まった京町家についての文章を読みながら、古い京町家を見回すと、この寒さも感じ方が異なってくるように思われます。今は新型コロナウイルス感染予防のため、換気が叫ばれています。通り庭によって玄関から裏庭まで風が通り、隙間もあって感染対策には丁度良いのかもしれません。

さて、その京町家で昨年4月から(一時中断を経て)上映している大阪芸術大学映像学科歴代学生映画「First Pictures Show1972-2020」ですが、明日から大小田直貴監督の『未来』(2006年)です。

…ある日、宏介は恋人の静香から妊娠したことを告げられます。静香は高校生、宏介は20歳。二人は産むことを決意します…

40分間の作品ですので、その後で今展示している弁士・片岡一郎コレクション展「活動写真弁士の世界展-日本映画興行の始まり-」をゆっくりご覧下さい。その片岡さんは、京都芸術大学(京都市立ではありません)内にある春秋座の2021年度日本芸能史「型と創造」前期講師の一人に就任されるそうです。丹精込めて書かれた『活動写真弁史-映画に魂を吹き込む人びと-』(㈱共和国、税込7,260円)が評価された結果ですね。誠におめでとうございます‼この本、当館でも販売していますので、お買い求めいただければ嬉しいです!!!!!

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