2022.03.01column
3月の展示替え
1月5日から2月27日まで開催した喜劇映画研究会45周年記念「喜劇のレジェンド展」は、無事終了しました。前日の「三大喜劇王のニコニコ大会」に大勢の方が参加してくださったこともあり、賑やかに有終の美を飾ることが出来ました。チャールズ・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイド、メーベル・ノーマンド、マック・セネット、ロスコー・アーバックルなど初期喜劇映画で体を張って面白い作品を次々生み出したレジェンドたちの直筆サインや縁の品、ポスターなど貴重なコレクションを間近でご覧頂くことができました。ご来場頂いた皆様、そして貴重なコレクションを快くお貸しくださった新野敏也さんに厚く御礼を申し上げます。
さて、月が変わって明日3月2日から東京藝大大学院アニメーション専攻を修了した渡辺栞さんと端地美鈴さんによる「にょきにょきかんさつにっき展」をします。
それぞれ3作品ずつを随時上映します。なお、渡辺さんの『とけるぼん』は現在制作中で、3月30日から上映できるよう懸命に取り組んでおられます。出来たてホヤホヤの作品をどうぞ楽しみになさってください。期間中の4月3日には、お二人の指導で粘土を使ったアニメーション作りのワークショップもあります。当日のワークショップには、昨年彼女たちの先輩にあたる影絵アニメーション作家河野亜季さんの「影絵展」用に連れ合いが手作りしたマルチプレーン擬きも使用します。13時と15時半の2回に分けて、小学生と保護者対象に各3組を募集中です。入館料の他に材料費1組500円が必要です。ぜひお知り合いにもお教え頂ければ嬉しいです‼
昨日午後、お二人が来館され、テスト上映と資料の掲示をして下さいました。
掲示するものが少なかったので、旧暦“上巳の節句“まで雛人形を飾ることにしました。金屏風を立てると華やかになりました。渡辺さんの『とけるぼん』上映に合わせて、作品に使った資料を雛人形に代わって掲示することにします。
こちらからの眺めも良いですね。如何でしょう?
西側の展示スペースも空いてしまいましたので、それならばと19世紀から20世紀初頭に楽しまれていた立体写真のビューワーを多数展示することにしました。彼女たちのシンプルで、スッキリした展示と真逆でゴチャゴチャしてお恥ずかしいのですが、覗いて楽しんだ世界の道具あれこれをご覧下さい。
肝心の上映する作品リストです。
ミュージアムでは、彼女たちの恩師である東京藝大大学院教授でアニメーション作家伊藤有壱先生の本も販売しています。西日本では唯一扱っています。世界24ヵ国・地域で上映された『Harbor Tale』に関連した『ブルー アイズ イン ハーバーテイル』なども随時ご覧頂こうと思っています。レンガと同じく長い時間をかけて意識が芽生えたビスクドールが登場する物語です。
なかなかお出掛けにくい状況が続いていますが、4月30日まで開催していますので、ご都合が良ければぜひご覧下さい‼