おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2019.06.01column

6月30日牧野(マキノ)省三没後90年記念特別上映会、先駆けて5日から稲畑勝太郎と横田永之助についての資料展を開催します!

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届いたばかりのチラシ。表面の赤が目を惹き、「阪妻」こと阪東妻三郎の大立ち回りシーンのあしらいがとっても格好良いですね。1925(大正14)年、東亜キネマから独立して設立した「阪東妻三郎プロダクション」の第1作『雄呂血』(二川文太郎監督)のワンシーンです。製作総指揮が牧野省三(1878-1929)ということで、没後90年を記念して開催される特別上映会で上映されることに。当館が発掘し、保存できるよう取り組んでいる「おもちゃ映画」は戦後も暫く販売されていたようですが、その理由にチャンバラ映画の絶大な人気が挙げられます。この『雄呂血』で見せる阪妻の躍動感にあふれる演技は、日本に於ける剣戟ブームの火付け役になりました。特別上映会(立命館大学〈衣笠キャンパス〉創思館カンファレスホール)が行われる6月30日は、片岡一郎さんの活弁と天宮遥さんの生演奏付きですので、どうぞお楽しみに‼

裏面に紹介されているように、当日のスケジュールは、最初に中島貞夫監督のお話「日本映画の父・牧野省三先生を偲んで」です。東京大学を卒業した後、東映に入社した中島監督は京都撮影所勤務になり、助監督時代に牧野省三の息子のマキノ雅弘にも師事されたので、思い入れもひとしおでしょう。

引き続いて、当館が保存と活用を訴えている「京都ニュース」の中から、京都市民映画祭のハイライトとして、牧野省三賞に輝いた片岡千恵蔵などが写る映像をご覧いただきます。もう一つ、所蔵するおもちゃ映画の中から「マキノが生んだスターたち」という括りで選んだ作品5本も、片岡一郎さんと天宮遥さんの出演でご覧いただきます。

そして、最後に前掲『雄呂血』をご覧いただくという盛りだくさんな内容の特別上映会。入場は無料。先着70名で、申込先はmakinoeiga@yahoo.co.jp  問い合わせは090-5326-3123(尾上松之助遺品保存会の松野様)へ。締め切りは6月26日です。

この催しに先駆け、13時から、牧野省三ゆかりの臨済宗天龍寺派等持院で記念法要が営まれます。牧野省三は1923(大正12)年、等持院に「マキノ映画製作所」を設立します。もちろん今はその面影はなく、代わりに彼の銅像がたっています。亡くなったのは7月25日で、50歳。今から思えば早い死ですね。

牧野省三の第1作は、1908(明治41)年に作った歌舞伎の演目を劇映画化した『本能寺合戦』ですが、後に牧野がスカウトした「目玉の松ちゃん」こと尾上松之助と、稲畑勝太郎から「シネマトグラフ」の興行権を譲り受けた横田永之介の3人で、1909(明治42)年秋、『碁盤忠信』を撮影します。

当館(おもちゃ映画ミュージアム)では、6月5日から30日迄、資料展「京都映画産業の礎を築いた二人の偉人、稲畑勝太郎と横田永之介」を開催します。昨年11月と今年1月に、この二人についての資料が発見されたニュースが大きく報道されましたが、今回の展示では報道後に見つかった映像や資料も含めて貴重な資料の数々をお借りしてご覧いただきます。

期間中にこれらの資料を発見した長谷憲一郎さん(映像ディレクター、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程)による講演会があります。

6月8日(土)13時半、「新資料発見‼『稲畑勝太郎がリュミエール兄弟に宛てた書簡4通』についての研究報告」

6月15日(土)13時半、「新資料発見‼『横田永之助の16㎜トーキーフィルム、35㎜サイレントフィルム』についての研究報告」

稲畑+横田A - コピー (2)

展示をご覧になり、研究報告をお聞きなってから、ぜひ横田らと交流があった牧野省三の活躍を30日の催しで見聞し、偲んでいただければと思います。多くの皆さまのご来場をお待ちしております。

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