おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2019.06.18column

毎日新聞に開催中の資料展と30日の牧野省三没後90年特別上映会の紹介記事を書いてもらいました!

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今日の毎日新聞京都版に写真を3枚も使って、大きく催しの紹介記事を書いていただきました。◇印の後の記事が、当館で開催中の資料展「京都映画産業の礎を築いた二人の偉人、稲畑勝太郎と横田永之助」について。そして◇印前半が、当館も協力している「日本映画の父・牧野(マキノ)省三先生没後90年記念特別上映会」の紹介記事です。

私が指さしているのが、この資料展の為に横田家からお借りしている「横田永之助自筆年譜」です。開いているページには、26歳の時の記録が書き込んであり、「明治卅年稲畑氏ハ大阪南演舞場京都東向座二於手公開ス 小生ハ東京神田川上座及浅草公園二於テ公開ス」と書いています。隣の行には、エジソン社のヴァイタスコープや吉沢商会がイタリア公使館の書記が所持していたシネマトグラフを用いて横浜で公開したことなど、ライバルの動きを気にしていることが書き込みからうかがわれます。

新聞記事の「1898、99両年に全国を巡ったことが記されている」は、頁をめくった横田27歳、28歳の時の書き込みです。米国へ留学した経験から、横田は1893 (明治26)年に開催されたシカゴ・コロンブス万国博覧会に京都府から派遣されます。その時、X光線(不思議鈘?)が珍しがられていたので、土産に持ち帰ります。それを見世物として興業すべく、りか子夫人の妹スミ子さんを被写体用「変化婦人」として雇い入れ、活動写真機も携えて、地方巡業していたことが書いてあります。

1900(明治33)年、29歳の時の書き込みは、前年までの巡業経験から、活動写真事業が将来発展性があると認識して、巡業中に貯蓄した4000円を持って、機械とフィルムを購入するためにフランス行きを考えます。丁度パリ万博が開催されるというので、兄万寿之助も行くので、一緒にフランスに渡り、パテ―社とフィルムを購入する契約を結びます…等々、この自筆年譜を見ているだけで横田の興行にかける意気込みが感じられます。興行師としての才覚は抜群だったと思います。

この才覚を発揮して、やがて自らの手で活動写真を製作しようと、西陣千本座座主の若かりし頃の牧野省三に声を掛け、ケレン味に優れた「目玉の松ちゃん」こと、尾上松之助と組んで、数々の作品を製作します。今年は、尾上松之助をはじめ阪東妻三郎や月形龍之介など数々のスターを世に送り出した「日本映画の父」牧野省三の没後90年という節目です。それを記念して、6月30日午後から等持院で法要が営まれ、会場を立命館大学創思館に移して、特別上映会が催されます。内容は記事にある通りです。

当館が協力して上映するのは中島貞夫監督のお話に続く、プログラム2.保存と活用を訴えている「京都ニュース」の中の「市民映画祭」の映像です。懐かしい映画スターたちが登場します。1958(昭和33)年に牧野省三賞が創設され、片岡千恵蔵さんが第1回受賞者として表彰される映像です。他に7作品をご覧いただきます。さらにプログラム3でも、『マキノが生んだスターたち』という括りで、おもちゃ映画として残った無声映画の中から、マキノが輩出したスターたちが登場する5作品をご覧いただきます。プログラム4で特別上映するのは、牧野省三が総指揮をとった『雄呂血』(1925年)。スター・プロを構える先鞭を付けた阪妻プロダクションの第1作で、この後続くチャンバラ映画全盛を迎える記念碑的な作品ということで選びました。

プログラム3、4は国内外でご活躍の弁士・片岡一郎さんと当館でもお馴染みのピアニスト天宮 遥さんの出演です。盛りだくさんな内容を無料でご覧いただけるという太っ腹な企画。席数に限りがございますので、記事にもありますが、26日までに、尾上松之助遺品保存会の松野様まで携帯電話090-5326-3123か電子メールmakinoeiga@yahoo.co.jp  でお申込みください。予約のメールには氏名、電話番号の記載をお忘れなく!!

多くの皆様にご覧いただければ幸いに存じます。よろしくお願いいたします。

【追記】

二つの催しの紹介を兼ねて、長谷憲一郎さんが昨日6月17日KBS京都に生出演されました。事前にお伝えできず残念でしたが、スマホのアプリで「ラジコ」をダウンロードしていただければ京都の方はお聴きになれます。全国では月に350円ほどかかる「ラジコプレミアム」というアプリで聴くことができます。タイムフリーでKBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」6月17日月曜日午前9時35分くらいからに合わせて「薫の京のとっておき教えたろか」のコーナーをお聴きください。よろしくお願いいたします。

長谷憲一郎さんは、当館で8日と15日に開催した稲畑勝太郎と横田永之助についての新資料発見研究報告に続き、6月30日の特別上映会の司会進行も担当されます。大活躍が続く長谷さんの進行で催される特別なプログラムを、どうぞお楽しみください‼

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