おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2020.01.17column

様々なジャンルでプロデューサー/ディレクターとして活躍の立川直樹さんと音響の専門家・里中勝司さんが来館

音楽・映画・美術・舞台など様々なジャンルでプロデューサー/ディレクターとして活躍の立川直樹さんが、音響の専門家里中勝司さんと一緒に来館。トーレンスのレコードプレーヤーとJBLのスピーカーからでるレコードの音色に「良いですね」とお墨付きをいただきました‼

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IMG_3433 - コピーこれらのオーディオ機材は、高知県在住の方から開館時に寄贈を受けたものですが、一緒に寄贈して貰ったパワーアンプが残念なことに故障。修理するだけで目の玉が飛び出る金額が必要だということから、現在の使いやすいものに代えてもらったのですが、お二人とも「交換する前の音を聴いてみたかった」と惜しがっておられました。

『悲情城市』(ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞)、『紅夢』(ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞)、『マルサの女』などの音楽監督をされたことで知られる立川さんは、1949年生まれ。なので連れ合いと同じ年。オーディオに凝った世代ですね。

同じようにオーディオに凝り、映画音楽に嵌まった税理士の小谷さんが、昨年から当法人の会計をみてくださることになり、この設備を活かして「映画音楽を聴く会」を昨年11月から月1回開催してくださることに。1月8日に第3回目をしたばかりで、次回は4月8日16時から。音響の専門家中の専門家たちからお墨付きを貰った音をぜひ、聴きにいらしてください‼

立川さんと里中さんには、その後、所蔵する映像もご覧頂きました。里中さんは、宮川一夫キャメラマンとご長男の一郎さんと親しくされていて、宮川先生宅に何度も遊びに行かれたのだとか。立川さんも一郎さんと親しくされているので、宮川先生繋がりでもネットワークがさらに広がりました。お二人は記録映像に特に関心を示しておられました。いろんなアイデアに飛んだ立川さんと連携しながら、今後、映像の面白い活かし方が発展していけば良いなぁと思います。

DSC_1328いろいろお話をしている中で、オープンリールのプレーヤーがないことから、活かし方が分からずに保存しているオープンリールのことを話すと、立川さんが、以前見学したアメリカの議会図書館のことを教えてくださいました。その話が私には大変興味深いものでした。

というのは、アメリカの議会図書館では、オープンリールのプレーヤーが20台もあるのだそうです。「えっ、20台も」と驚く私に、「機械を使える人を育てるために多く所蔵している」のだそうです。次世代を見据えて文化の継承に努めるアメリカに比べ、日本の文化政策は如何なものかしら?

映画に関していえば、議会図書館では毎年、後世に残すべき映画25作品を選んで、フィルムで保存しています。一方の日本は…。

我が国の文化の行く末について左右する権限のある人たちは、果たしてアメリカの議会図書館を見学したことがあるのかしら?もし、まだだとしたら、是非とも視察に行ってもらいたいものです。日本は文化に費やす予算が極めて少なく、そのことが残念でなりません。日本のコレクターさんが、その寄贈先を海外に選ばれるのも、最近ではわかるような気がしています。悲しいことですが。。。

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