おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2020.02.06column

愉快な出会いが続きます

昨日の女性漫才コンビ「チキチキジョニー」さんとの出会いの楽しさを皆さんにも観て貰おうと、記念に撮った写真を飾っていたら、「『よ~いドン!となりの人間国宝さん』を見て来ました」という方が来館。てっきり、2016年9月12日に円広志さんが来館し、その様子が10月4日放送されたのをご覧になって、それを覚えていてくださったのかと思いきや、なんと、今朝の「となりの人間国宝さん」をご覧になってのことでした!!!!! 2016年の時のことは、こちらで書きましたが、今朝のぶらりも、その時と同じ「京都市中京区の二条駅ぶらり編」。たまたま歩いていた背の高い男子学生さんが、月亭八光(はちみつ)さんから声を掛けられて、「今、おもちゃ映画ミュージアムに行ってきた帰り」と答えていたのが映っていたそうです。

この方は、「以前から、おもちゃ映画ミュージアムのことは知っていたので、テレビを見て丁度良い」と、早速訪ねて来てくださったというわけ。その男子学生さんは立命館大学映像学部の学生さんで、施設見学レポート提出期限がその日の15時だということで、見学に。私の拙い説明を聞いて帰って行かれましたが、まさか、その後にこうした展開があるとは思いもせず、聞いてびっくりしました。

その男子学生さんは、まさしく「福の神」。彼が「おもちゃ映画ミュージアム」の名称を言ってくれたことで、そういう施設があることがテレビを通して知って貰えたし、それをご覧になっていた方が、実際に足を運んでくださったからです。しかも、その男性は手ぶらではなかったのです。それが下掲写真。

DSC_1417

玩具フィルム5作品‼先ほど電話を掛けたら、他にも錆びた缶の中から取り出せた2本も今度持参してくださるとのこと。あいにく今日は連れ合いが不在でしたので、後日一緒に映写してみようということにしました。もしも貴重なものなら、「福の神」が「大福の神」を連れてきてくださったことに‼

お話をうかがったところ、1982年北野天満宮の天神市(毎月25日)で買い求めたものだそうです。写真の金属の缶に入っていたフィルムも映写機に掛けられる状態で、上手に保管しておられたと思います。ざっと見たところでは、片岡千恵蔵の『自来也』と戦争のアニメーションなどで、何が映っていたかは、わかり次第お知らせしますね。

そうこうしていたら、光学玩具に興味があるという若い男性アーティストが来館。随分と熱心にご覧頂きました。「他にこうしたフィルムや道具などを見せて貰える施設ってありますか?触らせてもらえる施設ってそうないので、勉強になりました」というので、思い付くところをいくつか挙げました。話しているうちに興味が湧き、今度フランスへ行くというので、「パテ博物館、シネマテーク・フランセーズなどを調べてみれば」とも勧めました。

彼の名刺には「ガチャガチャ作家 中村悠一郎」とあります。

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頂いた「ガチャむらやII」資料の中の1枚。「この作品は機械であると同時に、カプセルを購入するための通貨そのものを独自に発行すること、そしてその通貨の信用価値を参加者との即興的なコミュニケーションの中で新たに築きあげることを目的とした実験的なパフォーマンスである。(略)」。何とも個性的なパフォーマンスですが、全国各地で展開していて、ネットで検索すると六本木では大勢の人を集めて人気だったとか。それが、この時かしら?https://www.roppongiartnight.com/2019/programs/12306

その彼が「メディア考古学のエルキ・フータモ」の名を言ったので、聞き覚えがあると思い、東京都写真美術館の図録『マジック・ランタン 光と影の映像史』(2018年8月)を繰ると、「マジック・ランタンとスクリーン・プラクティス メディア考古学的省察」のタイトルで執筆されていました。カリフィル二ア大学ロサンゼルス校教授。彼が見せてくれたフータモ教授の動画に映っていたのは、当館にあるモノたちと多く共通していて、もしどなたかがフータモ教授とお繋ぎいただけたなら、さぞかし話が弾むだろうなぁと思いました。

他に、2月9日付け京都民報に「岡本忠成展」の案内を載せてくださった紙面を持って、記者さんが訪ねてきてくださったりと、今日も一日楽しい出会いが続きました。なお、京都民報掲載紙面につきましては、改めて掲載します。

【後日追記】

今日8日、玩具映画フィルム5本を持って来館された方が、別の2作品も持参。連れ合いが見たところ、残念ながら7本とも劣化したナイトレートフィルムでした。こうなる前に持参頂けていたら、ひょっとしたら救えたかもしれません。でも、テープやセメントがなくてフィルムを編集することができなかった元の持ち主さんが、代わりに糸で括っていた様子がわかり、それはそれで往時のことがわかって面白いです。

 

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