おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2017.07.11column

7月15日研究発表会では、1926年日活映画館で邦画上映の様子を再現上映します

白井さん発表会A - コピー

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いよいよ4日後に開催です。この春から京都大学大学院人間・環境学研究科でも教鞭をとられている若手研究者の白井史人さんに登壇いただきます。チラシにも書きましたように、2014年度から着手されている貴重な無声映画伴奏譜「ヒラノ・コレクション」研究の一員として活躍されていて、その成果をわかりやすくお話いただきます。

今回は、ヒラノ・コレクションの中にあった1926(大正15)年に公開された尾上松之助最晩年の主演作『忠臣蔵』と河部五郎主演作『照る日曇る日』の譜面を用いて、お馴染みの鳥飼りょうさんに演奏して貰いながら映画をご覧いただきます(時間の関係から『忠臣蔵』は約20~30分程度の部分上映とさせていただきます。悪しからずご了承ください)。

先日白井さんが打ち合わせに来館されたとき「尺八の譜面もある」と言われたので、急遽尺八演奏家の志村哲・大阪芸術大学音楽学科教授にお声掛けしました。幸いにも「おもしろい」と興味を持ってくださり、参加いただけることに。当日は「ヒラノ・コレクション」の中の譜面を用いて演奏してくださいます。尺八の音色が当館内に響くのは初めてで、今からとても楽しみです。

既に参加の申し込みをいただいた方のお一人は、7月1日京都国際マンガミュージアムで開催した「『なまくら刀』公開100周年記念祭」に参加して、今回の催しに興味を持たれたのだそうです。

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写真は『なまくら刀』上映が終了し、当館所蔵「戦前のアニメーション特集」上映の様子。大森くみこさんの活弁と鳥飼りょうさんの生演奏付きで往時を追体験していただきました。小さな種撒きは、せっせとするものですね。おかげで無声映画に関心を持ってもらうことができたのですから。

15日の催しは、まだお席に余裕がありますので、どうぞお声がけ頂いて、京町家での映画音楽の研究会と、映像と音楽のコラボレーションをぜひお楽しみください。お待ちしております。

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