おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.06.14column

8本のパテ・ベビー(9.5㎜)フィルムを寄贈頂きました

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一昨日、いつも応援をしてくださっているNHK「J-FLICKS」のプロデューサー平澤匠さんから、パテ・ベビーフィルム8本を寄贈していただきました。大阪にあるおじい様の家を解体することになって整理している中で見つかり、それをお父様がマンションのロッカーで保存されていたのだそうです。

ホームムービー6本が含まれていて、撮影年が記録されていた1937年の北海道旅行の様子や昭和7、8年生まれのお父様が赤ちゃんの時の大阪や堺、奈良の様子が映っていることから、昭和10年代のものと思われます。ひ祖父さんやおばあさんの顔は、家族の面影があり、すぐに分ったと平澤さん。もし、お父様がこれらの映像を見られると兄弟の方や近隣の人、またその背景となった場所も特定でき、お父様の記憶も広がって、すごく感動されるだろうと想像しました。

ただ、それらのフィルムは劣化が進み、うち一本は上映が厳しい状態でした。ホームムービーのほかに、池田富保監督『地雷火組』(1927年、日活)とアベル・ガンス監督『ナポレオン』(1927年、フランス)もありました。残念ながら『地雷火組』は劣化が著しく厳しい状態でしたが、冒頭の箇所は当館にはなく、辛うじて救えそうです。また『ナポレオン』は当館にある映像の前か後ろ部分であろうと思われ、少し劣化しているものの、こちらは復元もデジタル化も可能です。パテ・ベビー版『ナポレオン』の長尺版が上映会でもご覧いただけそうです。

劣化が進み、相当縮んだ状態のフィルムでも観賞だけはできるようパテベビー映写機を改造しましたので、試しに、塩が噴いたような劣化フィルムも上映してみました。可変式のモーターで、ゆっくり回して辛うじて見られる状態でしたので、一応どのような映像が映っているかは確認できました。

ホームムービーには、子どもたちの生き生きした様子が記録され、背景なども含め、貴重な1930年代の様子がわかります。これらの映像をきちっと保存できれば、昭和初頭の風俗や歴史資料として活かされることでしょう。フィルムにとっては、ギリギリの状態での発掘になりましたが、この事例のように、もしお宅や知り合いの家にフィルムがあれば、救出のギリギリのタイミングです。今のうちなら、何とか見る方法がありますので、捨てないで、是非お声がけください。

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