おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.08.15column

大正から昭和時代に活躍した映画スターのブロマイドを寄贈いただきました‼

2018年8月15日青木秀次様から寄贈

昨年6月に開催した「酒豆忌30年 映画監督『中川信夫』展」にお越しいただいた青木秀次さん(京都市伏見区在住)から、大正から昭和時代に活躍した映画スターのブロマイド写真と書籍『日本恐怖映画への招待』(平凡社、2000年)を寄贈していただきました。

「#妖怪と書くと、SNSで多くの人が見てくれる」と助言して下さる方もおられますが、人一倍、妖怪、お化けが怖いのでなかなか実行できずにいます。『日本恐怖映画への招待』をペラペラ繰っているだけで心臓の鼓動が聞こえるほどに怖い。こういう類の映画も好まないので、せっかく昨年6月18日の中川信夫監督命日に合わせ、代表作「東海道四谷怪談」を京都文化博物館で上映して貰ったのに、申し訳ないと思いつつ、結局見ず仕舞い。

時代劇も撮っていた中川信夫監督は、怪談映画で大ヒットしたこともあり、この本で特集も組まれていますので、青木さんが興味を持たれて購入し、今日の日まで大切に持っておられたのでしょう。「適当に来場された方に見せて上げて下さい」とお便りにありますので、配架しておきますので、館内でご自由にご覧ください。今年のように、厳しい暑さが続く日にお読みになるのも、ゾクッとして一興かと。

そのお便りに「御夫人とお約束していた女優のブロマイドと共に『長谷川一夫/山本富士子/市川雷蔵のブロマイド』を送らせて頂きます」と書かれていました。1年前に交わした言葉をずっと覚えていてくださったのだと嬉しく思います。

「懐かし昭和ブロマイド女優百選」のファイルには、「<女優の元祖>栗島すみ子」から始まって<大蔵映画>万里昌代まで、120枚。

「昭和のスター男優ブロマイド百選」のファイルには、「明星付録」中村錦之助(萬屋錦之介)から始まって、「必殺仕掛人」田宮二郎まで、90枚。

「長谷川一夫/山本富士子ブロマイド」ファイルには、合計66枚。

「市川雷蔵」ファイルには、20枚。

以上、全部で296枚も‼

スクリーンで華々しく輝いた往時の男優さんや女優さんの記憶が年々失われていく時代にあって、一枚一枚の写真に名前が付されているのは、大変貴重な資料になります。青木さんが大切にしてこられた思いを引き継いで、保存いたします。ご覧になりたい方は、どうぞお気軽にお声がけください。

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