おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.10.20column

「時の響」前夜祭、展示「フランスの映像体験」を見て来ました!

DSC06994 - コピー10月19日夕刻から始まり、21日迄開催される響き、味わう、文化の祭典「時の響2018」に行ってきました。会場は京都コンサートホール(京都市営地下鉄北山駅下車すぐ)。大日本印刷㈱ABセンタ―さんのお声掛けで、当館所蔵の映写機も展示し、お客さまに映写体験をしてもらえることになったからです。

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 2階大ホールホワイエに「日本とフランスの文化芸術交流展示」コーナーがあり、その一角に展示していただきました。右からアーバン型35ミリ映写機、中央にキーストンのムービーグラフ映写機があり、おもちゃ映画の映写体験をしていただけます。スクリーンに見立てた手作りボックスの上に、立派な囲いを作って見やすくしていただきました。そして、左側にフェナキスティコープ(驚き盤)が3作品ありますので、鏡に向かってクルクル回せば連続した静止画が動いて見えることが体験できます。

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 1920~30年代に活用されたアーバン型35ミリ映写機(夕べと配置と向きを変えました)。中央のキーストンのムービーグラフ映写機は1920年代アメリカの教会で短いチャップリンのフィルムを上映して、チャリ―ティーイベントとして用いられていたようです。上からすっぽりと暗幕用の黒い布を被って見ると、映画館で見るように真っ暗な中での映像を楽しむことができます。日本でもこのような映写機を模倣してブリキ製のおもちゃ映写機が作られ、人気があったチャンバラ映画やアニメーション、切り売りしていたニュース映画などをご家庭でご覧になっていました。もちろん、どこのお宅にもあったわけではなく中流以上のお金持ちの家での話ですが。

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たくさんの人が足を止めて興味深そうにご覧になっていました。「人だかりができていましたよ」と教えていただき嬉しかったです。今日、明日も無料で楽しめますので、ぜひお出かけください。

映写機展示コーナー - コピー

今日20日14時から、坂本頼光さんの活弁とザッハトルテの演奏で無声映画の上映もございます。演目は『月世界旅行』(1902年)、『血煙高田馬場』(1928年)、『無理矢理ロッキー破り』(1927年)です。2500円。行楽の秋、芸術の秋、そして、食欲の秋を満たしてくれる素敵な催しに、ぜひお出かけください。

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