おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.05.09column

6月は影絵アニメーションの展示を計画中‼

昨年12月26日、ドイツのベルリン在住の友人が、いつものパン屋へ行く途中、クネーゼベック通11番の建物の壁に「ロッテ・ライニガー生家」と書かれたプレートがあるのを見つけてFacebookで写真を掲載。

「へぇ~」と思って、それをSNSで紹介したところ、来る6月19日がライニガー没後40年になると教えて下さる人がおられました。他にも結構反響がありましたので、厚かましくも「もっと建物全体の写真があれば」送って欲しいと要望して、その建物全体も撮って送って貰いました。

このアーチ状の入口の建物がそれのようです。この建物1棟全部がライニガーの生家なのか、それとも部分かしら?と思って質問。ありがたいことに友人は、歴史に詳しい元京都ドイツ文化センター館長だった方に尋ねてくださいました。

件の元館長さんは「100%保証はできないが」と断った上で、「この時代の住居形態からして、一棟全体ではなく、この建物のうちのどこかの階全体が、ライニガー家の住居だったのではないか。通りに面して窓が4つあるが、おそらく窓と反対側にも部屋があって、おそらく4~5部屋はあったのではないか」と仰ったそうです。

そして、この元館長さんは、カナダ・モントリオールのドイツ文化センターにおられたときに、ロッテ・ライニガー本人にお会いになったことがあるのだそうです。驚きですね‼

さて、先述の「6月19日が没後40年になる」と教えて下さったフィルムコレクターの三品幸博さんと、シンデレラコレクターかわたまさなおさん、そして影絵アニメーション作家河野亜季さんのご協力を得て、6月は影絵アニメーション展をしようと思います。詳細につきましては、後日改めてご案内いたします。

先のプレートをグーグル翻訳しながら書くと、「私は新聞よりもおとぎ話を信じています」と1935年に語っているようです。1899年6月2日に生まれ、1981年6月19日に82歳で亡くなっています。1923~26年にかけておとぎ話やオペラをモチーフにした映画史上初の長編アニメーション映画を製作。これが『アクメッド王子の冒険』です。その後も数多くの影絵映画や影絵を製作しました。1935年にドイツを離れますが、病気の母の看病のために1944年にベルリンに戻ります。終戦後の1949年以降、イギリスに移住しますが、1963年夫のカール・コッホが亡くなるとドイツに帰国しています。

ライニガーは、マルチプレーン・カメラを最初に使用したことで知られていますので、せっかくならライニガーがしたような撮影台を作って、それを覗いて体験して貰おうと連れ合いが、手作りしています。3層ぐらいで手を入れられるような高さ幅にしています。ここに河野さんが手作りされた人形を置いて、上から覗いて体験して貰おうと思います。

さて、どんな出来映えになるのでしょうか。もともと彫刻科出身でもあり、こうした作業をしているのが息抜きにもなっているようです。6月にはぜひ体験しに来てくださいね。

 

 

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