おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2017.04.19column

フリーライター聖 咲奇さんとお友達2人

4月14日にお越しのお客さまは、黒いケースを背負っておられましたので、ふと好奇心が頭をもたげました。「それはいったい何ですか?」と尋ねると、「ミュージックソーという楽器です。見たいですか?」「はい!」「聴きたいですか?」「はい、もちろんです‼」と私。「ウワッホ―‼」とテンションMAX。丁度企画展打ち合わせのため来館中の京都産業大学壬生校地むすびわざ館の方にもお声掛けして、一緒に見聞することにしました。

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お名前は、おぎ原まことさん。神奈川県藤沢市在住で「ピアノ調律師、のこぎり奏者ほか」と名刺にあります。関心がある方は、HP:おんらく館をご覧ください。ノコギリ歯の反対側をバイオリンの弓で弾いたり、マリンバのバチ「マレット」で叩いて音を出します。弓だと擦る位置が違えば音は出ませんが、マレットなら誰でも音が出せるので、初心者にはこちらの方がお勧めだそうです。当日の様子を少しばかり撮影してYouTubeにUPしましたので、こちらをご覧いただければ嬉しいです。

3人組の横山ホットブラザーズの真ん中の人も、ミュージックソーを演奏しておられて、マレットで叩きながら「おーまーえーはーアーホーかー♪」と音を出して笑いを誘っておられますが、おぎ原さんも、それを真似てくださいました。16日に「128thチャップリン・バースディ」をするため、ミュージアム内はチャーリー・チャップリンのポスターで壁面を飾り付けています。そういったことも関係してか、代表作「街の灯」のテーマ曲をバイオリンの弓を用いて演奏して下さり、みんなで拍手を送りました。この美しいテーマ曲は確かに、ミュージックソーでの演奏に合うと思いました。生で演奏を聞くのは、全員初めてなので、貴重な体験をさせていただいたと感激‼ミュージックソーは余韻が特徴の楽器、そして、その音階は左手で調節しながら出します。どの角度か体で覚えるしかないそうです。

はぎ原さんのお話では、元々は北欧やアメリカの木こりたちが、休憩時間に弾いて遊んでいたのを、ドイツの人が売れると思って販売し始めたそうです。日本には大正時代に入ってきていて、昭和9年に東京の銀座で演奏された記事があるそうです。動画のなかでもはしゃいだ私が言っていますが、サイレント映画の、特にお化けが出てくるようなアニメーションの効果音にピッタリだと思います。いつか、おもちゃ映画とコラボして上映できたら良いですね。

おぎ原さんは、16日14時から、京都コンサートホールで開催された京フィルハーモニー室内合奏団創立45周年記念第208回定期公演にゲスト出演されました。リハーサル前に来館いただき、気さくにお話と演奏を聴かせていただけて、本当にラッキーでした。

そのおぎ原さんにミュージアムのことを紹介して下さったのが聖咲奇(ひじり さき)さん。実はお預かりしているたくさんの手描きポスターの作者竹田猪八郎さんのお孫さんにあたります。13日に来館いただいた折り、下掲の雑誌をいただきました。

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これらの雑誌を構成・執筆、発行しておられます。今回は次号でミュージアムも取り上げてくださるということで18日改めてお越しくださいました。ネットで検索しましたら、「特撮専門誌『宇宙船』の創刊、構成・執筆を担当。国内外のSF・特撮作品のブームメントを作り出した」とあります。正直、私には馴染みがない分野の活動をされています。聞けばお父様(竹田猪八郎さんの息子さん)が、お好きだったのだそうです。

聖さんが同伴されたのは、SF怪奇映画資料蒐集家・畑中ヨシヲさん。そういった分野のポスターをたくさんコレクションされているそうです。とてもミュージアムの空間を気に入ってくださって、「何かしたいなぁ」とおっしゃってくださいました。想像するとちょっと怖い感じがしないでもありませんが、一定数のファンはおられるでしょうから、案外と面白い企画になるのかもしれません。

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向かって右が、聖 咲奇さん、左が、畑中ヨシヲさん。この後お二人は、宝塚の映画ポスターコレクター氏に会いに行かれました。世の中には様々なコレクター氏がおられるのだなぁと思った次第。いつか3人の方と連携して、企画できると良いですね。

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