おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2019.01.30column

1月27日京都国際マンガミュージアム「仮装百鬼夜行」見て歩き

つい先日「あけましておめでとうございます」と挨拶していたばかりなのに、もうすぐ2月3日の節分。節分といえば、最近ではもっぱら巻き寿司の「恵方巻」が商魂たくましく話題になっていますが、節分といえば、やはり京都では吉田神社の「節分祭」や壬生寺の「節分会」のように「鬼やらい」が伝統行事として有名です。私も毎年の恒例行事として詣でています。

立春、立夏、立秋、立冬と季節が変わる節目を節分と言いましたが、江戸時代以降は立春の前の日だけを指すようになりました。季節の変わり目には邪気が生じると考えられていたことから、この節分には邪気や悪霊が入ってこないよう「鬼は外 福は内」と言いながら、福豆を撒き、年の数だけ(あるいは+1で)福豆を食べて厄除を願うのは、今も昔も変わりなく。

京都の花街では「節分おばけ」が古くから行われているそうで、確認したわけではありませんが、祇園では節分のことを「お化け」とも言うそうです。この日は、舞子さんや芸妓さんが男装などの趣向を凝らした仮装をするばかりでなく、客人も仮装したり、厄年の人が仮装して厄払いをすることもあるそうです。

『帝都物語』シリーズで著名な作家の荒俣宏さんは、館長を務められる京都国際マンガミュージアムで昨年から「節分お化け」を発案・実行されています。27日にご来館いただいた角川文化振興財団KMM準備室の佐竹さんとライターの波多野さんから、14時に京都国際マンガミュージアムを出発して、二条城まで「仮装百鬼夜行」のパレードをし、折り返して同ミュージアムまで戻るイベントがあり、お二人もそれに参加されると教えて貰いました。

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慌ただしい中、当館にお越しいただいたのは、荒俣館長さんから「ぜひに、おもちゃ映画ミュージアムを見てくるように」と助言されたからだそうです。そういえば、昨年2月4日に荒俣館長さんが角川文化振興財団の別のお二人と一緒にご来館くださり、真新しい芳名帳に「おもちゃといっても宝なんだぞ 日本には ここしかない映画の宝庫だ」と書いてくださって感激したのでした。その時の様子はこちらで綴っています。

荒俣館長さんの助言通り当館にお越しいただいた佐竹さんたちに、丁度いい機会だと思い、気になっている線画台について相談しました。この話、うまくいけば良いのですが。

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14時前に仮装パレード出発地の京都国際マンガミュージアムへ到着。暫く待つと、館内での式典を終えて、100人+関係者の仮装者が旧校庭に勢揃い。朝日新聞の記事によれば、京都府内外から約130人が参加されたとか。「おおっ!」という声が思わずこぼれる圧巻の眺め。多くの人々が物珍しさに集まってきました。

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先ほどの佐竹さんと波多野さんを見っけ!間に写っているのが荒俣館長さん、左端後ろ姿がいつもお世話になっている同館の應矢先生。

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それぞれ工夫を凝らした仮装で、いざ出発!今回は、鳥取県・岩手県・徳島県主催「怪フォーラム」の京都開催関連イベントとしての位置付けもあり、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪なども参加していて、見応えがありました。

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京都国際マンガミュージアムから烏丸通を南に少し進んで、広々とした御池通交差点へ。ここから二条城に向かって西へとパレードが続きます。「鬼は外、福は内」の掛け声が響くと、通り行く人も足を止めて見物。前日雪に見舞われた京都市内でしたが、幸いにも大寒波は遠のき、まずまずのパレード日和。

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 魔よけの霊力があるとされる神楽鈴を振りながら歩く荒俣館長さんに続いて、門川京都市長さんの姿も。なりきり度は、妖怪への造詣が深い荒俣館長さんの方に軍配が上がりますかね。

荒俣 宏館長さんのお声がけで、楽しい「仮装百鬼夜行」のパレードを見て歩くことができました。願わくば、この平和な眺めが、これからもずっと続きますように‼

 

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