おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2019.07.13column

シンデレラコレクター川田雅直さんから、『世界のシンデレラ』図鑑を寄贈いただきました!

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シンデレラに関するコレクションでギネス世界記録認定されたアンティーク絵本コレクター・川田雅直さんから、『世界のシンデレラ』を先頃寄贈いただきました。今年6月25日に刊行されたばかりの、270頁を超えるシンデレラに関するあらゆることを網羅した美しい図鑑。アートディレクション・装丁は、昨年京都国際映画祭でご一緒した米山美穂さん。

紀伊国屋書店シンデレラ展示コーナー

新宿の紀伊国屋書店で『世界のシンデレラ』の図鑑が、このように大きく展示されていますし、東京ミッドタウン日比谷でも展示、と凄いですね‼ 川田さんのFacebook記事によれば、明日7月14日日本テレビ「シューイチ」で、再度シンデレラコレクターとして登場される予定だそうですから、お時間が合えばぜひご覧ください。

川田さんと初めてお会いしたのは2017年10月19日。あいにく私一人での対応でしたが、「随分前に海外で買ったままのフィルムや幻燈を見ることができないか」というお話でした。それについては「連れ合いがいる別の機会に」とお願いしましたが、その時お話くださった内容がとても強く印象に残りました。

それは、国立成育医療研究センターで15年前から続けておられるボランティアのことでした。ある時、小児科医の先生から「こどもホスピスの必要性を大勢の人に知ってもらう機会を作れないか」と相談を受けたのだそうです。海外では病院の横に併設されて、退院後も子どもや家族をケアする施設が多いそうですが、日本ではなかなか設立が追いついていません。そういう現状を知った川田さんは、デザイナーの仕事の参考になればと長年集めてきた絵本たちを見てもらう展覧会開催を思い付かれました。段ボール箱に仕舞われていたままだった絵本たちにとっても、言葉が話せるなら「役に立てて、嬉しい!!!」と口々に話したことでしょう。その提案は、2015年横浜人形の家からスタートして、今では様々に展開され、収益の一部を国立成育医療研究センターで病気と闘っている子どもたちやご家族のためのボランティア活動に寄付されています。

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その後、改めて連絡がきて、送って来て下さったのが、これ。

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 2017年12月10日に再来館。購入以来初めて動いている映像を感動しながらご覧になっている川田さんのシルエット。1923年、ドイツのルートヴィヒ・ベルガ―監督、ヘルガ・トーマス主演のシンデレラ実写版です。今まで知っていたシンデレラのお話とは違っていて、とっても珍しい内容でした。

シンデレラのお話は、ルイ14世による絶対王政時代に活躍したフランスの童話作家シャルル・ペローが1697年に書いた『サンドリオン、あるいは小さなガラスの靴』ものと、19世紀に活躍したドイツのグリム兄弟が1812年に発表し、改定を重ねて1857年の第7版で決定版として完成した『グリム童話』に収められている「灰かぶり」の二つに大別されます。前者は、1950年公開ディズニーの長編アニメーションの原案にもなっているファンタジー系で、魔法使いに、カボチャの馬車、ガラスの靴が出て来て、皆が幸せになるエンディングですが、後者は、ハシバミの木や二羽のハトが出て来て、エンディングもちょっと残酷な展開、きっとご覧になったら意外に思われることでしょう。

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この珍しい実写版作品は、昨年10月の京都国際映画祭の時に、ワコール・スタディホールで上映しました。川田さんの解説に続き、大森くみこさんの絶妙な関西弁活弁と天宮遥さんの巧なピアノ演奏でご覧いただき、「面白かった!」の声をたくさん頂戴しました‼ 他にも、ベルリン生まれの影絵アニメーション作家ロッテ・ライ二ガー監督の1922年グリム版『シンデレラ』と1954年『シンデレラ』の2作、金髪のベティさんが出てくる1934年のアニメ『ベティ・ブープの哀れなシンデレラ』、当館所蔵『エリザベス2世戴冠式』記録映像なども上映しました。

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 イベントタイトルは「シンデレラ・プリンセス特集」。大勢の方に見に来ていただき、今思い出しても、嬉しい光景です。

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載せる機会を逸していたので、当日出演の皆様をご紹介。左から、司会進行のロバータさん(よしもと興業)、かわたさん、大森くみこさん、天宮遥さん。ロバータさんと大森さんはかわたさんのシンデレラ・コレクションの衣装を身に付けておられます。ロバータさんのドレスは、1858年アメリカの『小さなシンデレラ』の挿絵を再現されたもの。

2018y03m01d_125014496話を元に戻して、 2017年12月10日に見せて貰った幻燈フィルム。これも初めてご覧になって感激のご様子でした。ギネスに登録されたのは、シンデレラに関してですが、30年以上にわたる絵本コレクションは『不思議の国のアリス』『オズの魔法使い』『白雪姫』『眠れぬ森の美女』『美女と野獣』『人魚姫』なども含め2000冊以上もあるそうです。収集は絵本にとどまらず、広告、演劇やバレエなどのポスター・パンフレット、陶器、おもちゃまで多種多様。『世界のシンデレラ』にはシンデレラに関するこうしたコレクションもフルカラーで載っていますし、各分野の専門家の寄稿文もたくさん載っていますので、勉強になります。その末端に連れ合いも「スクリーンに登場した『シンデレラ』」の一文を載せてもらいました。

川田さんには、ありがたいことに私共の活動にも応援をいただき、団体サポーターになってくださっています。当館ホームページにバナーを貼っていますから、そこから「プリンセスミュージアム」にアクセスしてみてください。川田さんからもらったシロツメクサの種から芽がでて、今では裏庭に広がっています。その中に四つ葉のクローバーがいっぱいあるのも、「みんなが幸せになってもらいたい」という川田さんの気持ちがこもっているおかげなのでしょう。

今回ご紹介した『世界のシンデレラ』は、アマゾンページでもご購入できます。そして、現在、女性誌bisのwebサイトで川田さんが「シンデレラが幸せになった7つの習慣」を連載しておられますので、ぜひこちらもご覧ください。

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