おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.03.22column

京都初の撮影所「二条城撮影所」開設111年記念に、最古の『忠臣蔵』が特別上映されました‼

昨日3月21日は朝から土砂降り。世界遺産二条城の御清所(重文)で特別な上映会がある大切な日なのに、よりにもよっての大雨。片岡一郎さんと大森くみこさんの二人の弁士掛け合いと上屋安由美さんのピアノ、宮澤やすみさんの三味線、田中まさよしさんの打楽器演奏による最古の『忠臣蔵』上映会。一昨年10月の京都国際映画祭で大江能楽堂で上映された時、余りの素晴らしさに我を忘れて見入り聞き入りましたが、御清所という特別な場での上映も本当に素晴らしかったです。大役を終えた大森さんがFacebookで「建物の風格に背中を押して貰った気がします」と書いておられましたが、きっと見えない力が加勢してくれたのだと思います。

上の新聞記事は今日22日付けですが、NHKのNEWS WEBでも、昨日19時12分発で「明治・大正の忠臣蔵上映『二条城撮影所』開設111年記念」の見出しで報道されました。夕方のNHKニュースでも報道され、これは関東の方からご覧頂いたと連絡がありましたので、全国放送されたのではないかと思います。多くの方に知って頂ける機会になったこと、本当に良かったなぁと思います。

チラシにあります通り、27日正午~3月28日正午まで期間限定で、京都映画賞公式ホームページ でアーカイブ配信されますので、ぜひご覧下さい。この日は国立映画アーカイブの入江良郎さんが、上映前にこの映画について解説をしてくださったので、より分かりやすかったと思います。

その入江さんと、以前フィルムセンター(現国立映画アーカイブ)で活躍され今は獨協大学准教授の常石史子さんが、今日訪ねて来て下さいました。片岡一郎さんのコレクションを見ながら、楽しいおしゃべりを3時間ほどしました。昨日は北海道大学の小川佐和子さんともお会いしましたので、幾人もの方が遠くからも特別な上映会をご覧になりに入京されたのだとわかります。

最古の『忠臣蔵』は明治から大正にかけて作られた『忠臣蔵』映画3本を再編集して最長版にしたものです。当時は、松之助映画を新狂言と呼び、1場ものとして製作されました。歌舞伎や文楽などと同じ意味で、通し狂言としてお正月などに特別上映され楽しまれました。そういう背景もありますので、上映された最古の『忠臣蔵』では、目玉の松ちゃんこと尾上松之助が、浅野内匠頭、大石内蔵助、敵方吉良家の剣客清水一角と一人3役をこなしています。当時の尾上松之助人気が凄かった様子が、このことからも窺い知ることができましょう。

4月17日に上映する『忠臣蔵』は、同じ尾上松之助主演ですが、亡くなった1926年に公開された最晩年の作品。歌舞伎調の初期とは全く異なり、リアリズムを追求した作品になっていますので、その違いをご覧頂くのも面白いかと思います。

監督は写真中央に写る池田富保さんです。4月1日から始まるペン画展と併せて、ご覧頂ければ幸いに存じます。

 

 

 

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