おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.04.05column

7日からのファーピクは短編2作品『ひよっこ青春歌合戦』と『春一番』

今日4月4日付け京都新聞に載ったファーピクの案内記事。短編を2作品集めてご覧いただきます。

高木優監督作品『ひよっこ青春歌合戦』(2004年)は18分の短編。マキノ正博監督によるオペレッタ時代劇『鴛鴦歌合戦』(1939年、撮影は宮川一夫先生)の楽曲を使用し、同作品へのオマージュとして製作されました。大阪芸大に新しく建設されたばかりのスタジオに、大阪新世界を再現したセットをたて、全てそこで撮影した作品です。女子高校生と守護天使が繰り広げる恋愛ミュージカル・ファンタジー。舞台芸術学科にミュージカルコースができ、そこで学ぶ学生さん達に出演協力していただいて作られました。

受賞歴(招待上映を含む)は、第1回韓国国際青少年映画祭(2004)技術賞、 第6回JCF学生映画祭(2005)卒業制作部門入賞、 小津安二郎記念蓼科高原映画祭第5回短編映画コンクール(2006)入選、 第8回ハンブルグ日本映画祭(2007)招待上映。

【コメント】

当時を思い返して、本当に制作メンバーには恵まれており、このメンバーであったからこそ、完成が出来た映画だと強く感じています。メンバー皆が新しいことへ楽しみながら挑戦できたことで、完成した映画にもその楽しさが、溢れていると思います。
この映画を制作してから多くの時間が経ち、中年と言われる年齢になりましたが、改めてこの映画を製作していた頃の心意気のようなものを、いつまでも大切にしたいと思います。

アヤ・ドメーニク監督『春いちばん』Frühlingssturm(Spring Storm)(2005年)も22分の短編。チューリッヒ芸術大学映像学科卒業製作で 日本での撮影に際しては大阪芸術大学の学生さんたちが協力しました。

受賞:アンジェ・プレミア・プラン映画祭シネシネマ賞受賞

招待上映:ロカルノ国際映画祭(スイス)、ヴィンタートゥール国際短編映画祭(スイス)、ゾロトゥルン映画祭(スイス)、シュトゥットガルト映画祭(独)、ビアリッツ国際視聴覚プログラム映画祭(仏)、クレルモンフェラン短編映画祭(仏)、ポツダム・バーベルスベルグ国際学生映画祭(独)、リールヨーロッパ映画祭、ポワチエ国際映画祭(仏)、メディアウェーブ国際映画祭(ハンガリー)。

日本女性のキミコは、父の反対を押し切ってスイスに渡り、フィリップと結婚しょうとしていました。出発の前日、父と和解しょうとひとり実家を訪れたキミコでしたが、春一番(春の嵐)が吹きます。それは、キミコに全てを捨て去る勇気を与え、スイスへの旅たちを決断させますが、同時に故郷を去ることへの喪失感も強調することに。

【コメント】

自由な学生時代は私にとってとても重要な時でした。映画の仕事をする上で多大な影響を受けただけではなく、今日まで深い友情で結ばれることになる多くの友を得ることもできました。

アヤ監督は、2011年から2015年まで日本で、ドキュメンタリー映画「太陽が落ちた日」(2015年/日本/78分)を製作されました。広島赤十字病院の若き内科医だった監督の祖父は、原爆投下のその日から被爆者の治療にあたっていました。しかし彼は、生涯を通じて決して自らの体験を語る事はありませんでした。しかし監督が彼の足跡を辿っていくうち、同じような体験をした看護師と医師にめぐり会います。監督は彼らと出会い、取材を重ねながら、少しずつ祖父に近づいていきます。そして、2011年3月11日、福島の原発事故によって、監督の探索の旅は新たな局面を迎えることになります。

 

 

 

 

 

 

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