おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2015.09.21column

ベル・ハウエルと高密カメラ

DSCN9715ミュージアム所蔵カメラ「ベル・アンド・ハウエル」。サイレントからトーキーに変わり、阪妻が猛烈な練習をして力強い声を出せるようにし、性格俳優として這い上がった時の代表作「無法松の一生」(1943年、稲垣浩監督、宮川一夫撮影)を撮ったのはこのカメラの同型。

今回発見された「実録忠臣蔵」もこのカメラです。日活が大枚を払ってアメリカから購入したもので、社運をかけて製作する意気込みが感じられます。

DSCN9706DSCN9707DSCN9712こちらは、高密(こうみつ)工業製作の箱型カメラ。大正時代尾上松之助が活躍していた時代のものです。昭和初期のニュース撮影でも使用されていて、ミュージアムコレクションにある昭和天皇御大典のニュース映像に、撮影中のカメラとして写っています。中を開けるとなかなかに面白いです。

国内外の玩具映写機だけでなく、こうしたカメラも所蔵していますので、実際にご覧いただければ幸いです。

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